BIMとは
理学療法士でもあり、著書「Balance in Movement」で世界中のホースマンにセンセーションを巻き起こした、スザンヌ女史の新しい乗馬上達の理論「バランスインムーブメント」は、ユニークで、優しく、楽しく、そして信じられないほどの効力でライダーを改善してしまいます。
今や馬術大国であるドイツでもスタンダードとなっているその新しい理論とは、どんなものなのでしょうか。
01 上達への近道 バランスインムーブメント
バランスとは馬上から落ちないようにする感覚のことだけではなく、 最小限の力で馬の様々な能力を最大限に引き出す感覚のことです。
すべての関節を正しく使える座りが要求されるドレッサージュはもとより、馬が最もダイナミックな動きをする障害飛越においては、バランスの重要性はそれ以上とも言えます。
また、馬の負担を最小限にする乗り方として、近年盛んになってきたエンデュランスのライダーにとってもバランスは必須項目です。
子供時代にはイメージした通りに自然に体を動かす能力が優れていて、その頃は半ばガムシャラに取り組んでいるだけでも驚くほど上達、成長していくという側面がありますが、骨格の形成が完了するにつれ、人は新しい動きについての受容性が極端に低下していきます。
02 自分を知る
お尻が跳ねてしまう、ひざでしがみついてしまう、拳が固まってしまう、背中が丸まってしまう、右手前が極端に苦手である、踵(かかと)が上がってしまう…といったような、多くの方が抱えている様々な悩みを、“きちんと”改善する方法がここにはあります。
ライダーは皆違う体格・癖をもっており、各人にあった練習が必要です。どんなライダーも自分自身を良く知り、自分の長所を伸ばし弱点を克服し、また指導者は、そのライダーに合った方法を明確に提示して、ライダーが向上できるようアドバイスしなくてはなりません。
03 馬上での正しい体の使い方、動き方を知る
間違いを見つけるのは簡単です。でも、自分から直すのは難しいですね。
更に、インストラクターと騎手の双方が動きの複雑さをきちんと理解していないと、往々にして「正そうとする事」が新たなる間違いを引き起こしてしまいます。
インストラクター:正すための指摘 | 騎手:直そうとして起こる新たな間違い |
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踵を下げろ | 直そうとして起こる新たな間違い |
まっすぐに坐れ | 脚全体が前へ押し出され、腰が硬くなります |
肩をひけ | 騎手を硬くし、垂直よりも後ろに倒れてしまいます |
膝をバタバタさせるな | 膝をしめすぎ、脚は窮屈になります |
新たに起こる問題を更に正そうとして「肩をひくな」等と新たに指摘すれば、ライダーは矛盾した指示に混乱してしまうものです。これが指導者と受講者の間で起きる、「改悪の悪循環」です。
インストラクターと騎手の双方が正しい知識を持ってバランスインムーブメントのエクササイズに取り組めば…
頑固な体が、いつの間にか言うことを聞いている!
馬上で展開される不思議なエクササイズ。言われた通りに体を動かしていると、知らない間に姿勢が良くなり、体が柔らかくなり、座れるようになり、それまでどうしても直せなかった自分の悪いクセなどがいつの間にか直ってしまう…
バランスインムーブメントのメソッドで指示を出すインストラクターは、その間一度たりとも「あれを直せ、これを直せ」とは言わないのです。
04 あらゆるレベルのライダーに効果を実感していただけます
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- Q 乗馬を始めたばかりですが効果がありますか?
- A 早い時期に正しい姿勢、リズム、バランスを身につけることはあらゆる意味で理想的かつ必要不可欠な事です。また、日本での一般的な指導方法において一番不足している部分でもあります。 クセや傾向は誰にもありますが、矯正しないまま乗る技術だけを身につけてしまうと、今度は直すのにもとても苦労してしまいます。 初心者の段階でバランスインムーブメントに出会う方はラッキーだと思いますよ!
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- Q 20年来のクセが今だに直らず半分あきらめていますが、こんな私にも効果が あるでしょうか?
- A バランスインムーブメント理論による改善のアプローチはこれまでの日本の上達法と根本的に異なる物です。ついたクセを直すのは簡単ではありませんが、今までとは違う視点で自分の体を感じてみることで、「あ!これかな!」という新しいフィーリングが必ず得られるはずです。
あきらめかけていた長年のクセなども、劇的に改善するチャンスがあります。 どうぞチャレンジしてみて下さい。
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- Q 私の悩みは、「馬をまとめられない」ことです。 バランスインムーブメントを学ぶことが役に立つのですか?
- A 中級以上のライダーは、いかに馬に正しい扶助を与えるかが重要になってきます。正しい扶助とは、体重、脚、拳の扶助がそれぞれ独立し、かつ、正しい調和を持って馬に伝えることです。その土台になるものがバランスのある柔軟なシートです。なぜならバランスに少しでも問題があれば、ライダーはどこかを硬くし、体全体を自由に使って馬に指示を出せなくなるからです。
中級以上のライダーのバランスが少しでも改善されると、それは馬の動きの改善になって表れてきます。
スザンヌ女史は、グランプリライダーのバランス改善に取り組み、大きな成果を上げています。どのレベルであっても、バランスやシートの改善に取り組むことは必要なのです。
05 ESJでバランスインムーブメントを体験する
ESJは、スザンヌ女史にバランスインムーブメント講座を開催することを認められている日本で唯一のスクールです。
ESJの各種バランスインムーブメント講座開設にあたっては、講座の設計段階からスザンヌ女史のアドバイスを交え、本格的かつ日本人に最も適したスタイルで提供できるよう考慮されています。