初めて跨った時、魔法の絨毯のようなフワフワの背中に感動したことを今でも覚えています。
私は経験豊富なジェマのことを「ジェマさん」と呼んでいました。その名の通り、高校3年生で出場した全日本ジュニアでは、安定感のあるパワフルな動きが評価され、準優勝に導いてくれました。競技引退後には千葉校にて、外産馬らしいダイナミックな動きを伝える先生として、大活躍していました。生涯に渡り、誰からも尊敬され、愛される馬と出会えたことに感謝します。ジェマさん、ありがとう。

中村ひかり

“魔法の絨毯” これがジェマの第一印象でした。
初めて乗った時、大きくて柔らかくて優しいジェマの背中はとても気持ちがよくて、乗りながら「アラジンの魔法の絨毯って、こんな感じなんだろうな」と興奮してフワフワした気持ちになったのを今でも鮮明に覚えています。
そしてジェマは私に、技や技術だけじゃなく今後どんなライダーになりたいかを深く考えるきっかけをくれました。
今までたくさんの馬に乗せてもらってきましたが、ジェマを超える魔法の絨毯にはまだ出会えていません。
今頃お空の仲間たちと再会を喜んでいるかな。
ジェマから教えてもらった一つ一つに感謝し精一杯の恩返しができるよう、大切な馬たちと人としてもライダーとしても、成長し続けていきたいです。
その姿を、ジェマにも見守っていてほしいなと思います。可愛い可愛いジェマ、本当にありがとう。

山内杏珠

私とジェマの出逢いは高校3年生の時でした。
一平さんからジェマと全日本jrに挑戦してみないかと声をかけて頂いたのがきっかけでした。
繊細でダイナミックではあるけれど物怖じせず乗り手に素直なジェマはとっても頼れるパートナーでした。
全日本jr本番の最後の練習を飯田でした時、私が感覚をつかめずフライングチェンジが上手くいかず何度も何度もやり直しで一平さんは激怒の中、あたりが真っ暗になるまで乗っていたのを覚えています。
ジェマはそんな下手くそな私の練習に最後まで集中力を切らさず付き合ってくれました。
そして本番では完璧とは言えないものの今までで1番良い出来にしてくれ、入賞のプレゼントまでしてくれたスーパーホースでした。
私の人生の中でも1番思い出に残る最高のパートナーでした。
その後たくさんの後輩たちがジェマのライダーとなり高成績を残していることをとっても嬉しく思います。
ジェマ、本当にありがとう！お疲れ様でした。
どうか安らかに。

山本真規子

ジェマが18歳の時、アメリカの雑誌（dressage today）の記事に、田原まやさん（当時13歳）と共に掲載されました。